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身体の健康づくり工房
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テーマA : 肥満は病気です!
 01 : 肥満とは?
 02 : なぜ太るの?
 03 : 肥満の判定法
 04 : 肥満と健康障害
 05 : 肥満者の割合急増!
 06 : 怖い隠れ肥満!
 07 : 中年太りはどうして?
 08 : 体脂肪率はいくつ?
 09 : 脂肪は何カロリー?
 10 : 体脂肪は悪者?
 11 : 脂肪細胞とは?
 12 : 太りやすい生活習慣

テーマA : 肥満は病気です!

 私達人類の前身である猿人出現してから、現在に至る700万年の期間のほとんどは、野生の動植物を食料として生きる、狩猟採集生活でした。その生活は、食料にありついても、次はいつ食べられるかわからないという、非常に不安定なもので、まさに飢餓との闘いでした。その状態に適応して、私達人類の遺伝子DNAには、飢餓状態に備えるプログラムが組み込まれてきました。つまり、飢餓状態に備えて、食料にありつけたとき、食べたものを、エネルギー効率の良い脂肪の形にして、できるだけたくさん備蓄しようというプログラムです。別の見方をすれば、効率よく脂肪を溜め込むことのできる遺伝子DNAを持った人々だけが、飢餓状態の歴史の中を、生き残ってきたとも言えるでしょう。

 また、その狩猟採集生活では、食べられるものは、何でも食べていましたので、その食料の種類はバラエティーに富んでおり、バラエティーに富んだ栄養素を摂取していたということができます。そういったバラエティーに富んだ栄養素を摂取することに対応する遺伝子DNAになっているのです。つまり、現在でも、バラエティーに富んだ栄養素を摂取する必要があり、偏食は、疾病の原因となるということができるでしょう。

 農耕と家畜飼育が始まるのは、ごく最近、約一万年前のことです。食料が豊富に、安定して手に入るようになったのは、つい最近、100年か200年前からといっていいでしょう。それも、先進国に限っての話です。後進国では、今現在も、食料不足で、大勢の人々が苦しんでいます。

 ところが、食料が有り余っている飽食の現代、逆に、その遺伝子DNAのために、肥満に悩む人々を生み出しているのです。全く皮肉な現象です。 このままの飽食の環境のままで、今後数万年か数十万年経過すれば、逆に、太りにくい、食べ過ぎても脂肪をためにくい、従来と逆の遺伝子DNAを持った人々が、生き残ってゆくのかもしれません。

 荒唐無稽な空想の世界の話はさておき、私達は、今生きているのです。そして、今、健康に生きてゆきたいのです。現在、世界中で、肥満が蔓延し、肥満を要因とする疾病が急増しています。肥満に悩まれている方も、大勢いらっしゃることでしょう。そこで、『肥満』について、さまざまな角度から考え、情報をご提供して参りたいと思います。
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